はじめに
1980年代を代表する、トップアイドルの中山美穂さん。(2024年12月6日 永眠 享年54歳)
その美穂さんの あまりにも早すぎる突然の訃報には、ファンの人のみならず
多くの人たちが、深い悲しみにつつまれていると思います。
そして、遠く異国にいる美穂さんの一人息子である
長男の十斗(じゅうと)さんにとって、10年ぶりとなる母親との再会は
あまりにも悲しすぎる再会となってしまったのです…。
歌手として、女優として
また、母親として女性としての美穂さんについてまとめてみました。
「サヨナライツカ」
「サヨナライツカ」は、中山美穂さんの元夫 辻仁成さんの人気小説です。
2008年に、中山美穂さん主演で映画化され大ヒットした作品です。
互いに惹かれ合い、そして別れ、25年後に劇的な再会をするまでを描いた作品です。
中山美穂さんの魅力
こちらの画像は、在りし日の中山美穂さんです。本当に、素敵な笑顔ですよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2ddb4c242a6468d419f39c7a3a9c1b46e25afef9/images/000
中山美穂さんの魅力は何と言っても、その抜群の美しさですよね。
街角や、店頭に貼っている美穂さんのポスターを見て
そのあまりの美しさに
思わず、うっとりと見入ってしまったファンの方も多いのではないでしょうか…。
そして、心に響く歌声と演技力は本当に素晴らしいと思います。
それでいて、飾らない気さくな人柄であるところも魅力の一つ。
何事にも一生懸命で正直なところは テレビ画面からも感じられますよね。
それゆえに、周りの人たちに誤解されてしまうところもあったのではないでしょうか…。
そんな不器用な性格も全て、美穂さんの魅力なのだと思います。
美穂さんの生い立ち
こちらの画像は、デビュー当時の中山美穂さんです。
引用元:https://dot.asahi.com/articles/-/242803
14歳で芸能界に入った美穂さん。
美穂さんの母親は、美穂さんが小学4年生の時に再婚しています。
小学4年生といえば、とても多感な年頃ですよね。
美穂さんの心の中には
そんな複雑な家庭環境から、早く独立したいと願う強い意志があったのではないでしょうか…。
美穂さんには、妹(女優の中山忍さん)と 異父兄弟の12歳年下の弟がいます。
14歳で芸能界に入り、親元を離れ自立した美穂さんの気持ちには
”家族を支えたい”…との思いも強かったようです。
離婚後、長男と離れ離れに…
こちらの画像は、結婚したばかりの美穂さんと辻仁成さんです。
引用元:https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2409880/2
2002年に、 美穂さんは辻仁成さんと結婚しています。
辻仁成さんは、映画監督、作家、そしてミュージシャンでもあります。
その後、2014には協議離婚をしています。
結婚生活は、2003年にパリ(フランス)に移住。
そして、翌年の2004年1月に長男(十斗さん)を出産しています。
言葉も分からない異国での結婚生活は
美穂さんにとって、心細さと不安な気持ちとがあったと思います。
頼ることのできる人は、”夫だけ”しかいないのです。
もしも、その夫との間で心のすれ違いが出来てしまったとしたら…
誰を頼りに、子供を育てて行けばよいのか途方に暮れてしまいますよね。
夫婦の問題は、夫婦にしか分からないことなので
あくまでも推測でしかありませんが…
離婚に至るまでには、色んな問題があったと考えられます。
離婚の真相について美穂さんは
『好きな人に出会った』と語っています。
しかし、その背景には夫婦間での埋め尽くす事のできない
寂しさがあったのかも知れません。
そんな時、心の拠りどころとなる人に出会ったということなのでしょうか…。
美穂さんは、離婚に至るまでの
夫婦関係については何も語らず、誰かを責めるでもなく
ただ、自分の ”行い” だけを責めているようにも感じられます。
美穂さんの不器用な性格さゆえに
必要以上に誤解されてしまう部分も、多々あるのではないでしょうか。
子供の頃、父親のいない寂しさを知っている美穂さんならば
自分の子供には
『自分と同じような寂しい思いだけは させたくない…』と考えていたと思います。
それでも、離婚を選んだ美穂さんの心の中を考えると
まさに苦渋の選択だったのではないでしょうか…。
その頃の美穂さんの、十斗(じゅうと)さんへの切ない思いのメッセージがあります。
・《無論いちばん会いたいのは息子。絵本を読んだり子守唄を歌ったり。もう必要ないか》
・《息子に色々買ってきたんだけど最近は直接渡せず。仕方ないね。お父さんとなかよくね》
・《誰よりも息子に会いたい》(いずれの投稿も現在は削除済み)
“親権を譲ることが離婚を承諾してもらう条件だった”ため
『子供に会いたいけれど、もう会えないんだ……』
長男からのメッセージは「サヨナライツカ」…
10歳の時から、母親と離れ離れに暮らしてきた10年間。
その10年間という長い月日の中で
十斗さんは、どんな気持ちで過ごしていたのでしょう…
十斗さんもまた、美穂さんと同じように
母親である美穂さんに『会いたい』と、いつも考えていたのではないでしょうか…。
10年ぶりとなる美穂さんとの再会は、
母と子の言葉を交わす事も出来ないままでの再会となってしまいました。
十斗さんの深い悲しみは、私たちの想像をはるかに超えるものだと思います。
もう二度と会うことの出来なくなった母親に、
最期のお別れの『サヨナラ』を言うための再会だったのです。
けれど、いつの日か母の歩んできた道のりを想う時…
ただひたすらに生きてきた美穂さんのことを
切なくて、いじらしく、そして愛おしく想うのではないでしょうか…。
その時、母 美穂さんと心の中で再び出会えるのだと思います。
その日まで、今は『サヨナラ』。そして『イツカ』また…。
おわりに
中山美穂さんに追悼の意をささげます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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